Advocate and Press Chair

Pierre Jeanneret , Le Corbusier

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Le CorbusierとPierre Jeanneretによって1955-56年にデザインされたと言われてます。

今回入荷した作品はフレームの状態で見つける事が出来ました。 現在もフレームの状態で残してございますので、 いくつかの特徴をご紹介させて頂きます。

脚部を見ると、両脚の間に肘があり、 橋がかかったように見える事から、この構造の作品はBridge(橋) Leg(脚)と呼ばれてます。 このBridge LegはPierre Jeanneretだけでなく、Le Corbusierも関わっているとされる作品に見られる特徴です。

もう一つ、こちらの作品には脚と背、座をつなぐ部分に丸いスペーサーが入っているのですが、 これもBridgeタイプだけに見られ、その他の脚の作品には見られない特徴です。

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フレームに関しましては以前ご紹介したV leg Sofa同様、 こちらの作品は中材まで上質な材が使われており、 作り込みが丁寧なのもPierre Jeanneretの監修が 行き届いている初期の作品に見られる特徴です。

この辺りの作り込みの違いに関しては、 以前、Instagramでも投稿しておりますので ご興味ございましたらご参照下さい。

次に、今作品のマーキングに関して。

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こちらの作品にはH.C.Pbのレター(写真A)があり、 このH.CはLe Corbusierが設計した、 緑、黄、赤の3本の柱が印象的な建物、高等裁判所(High Court)を意味します。 Chandigarhで最も象徴的な建物であることから重要なレターです。

残りのPbはインドのPunjab州を意味しているものと思われます。

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現在、Chandigarhの高等裁判所について調べて頂くと分かると思うのですが PunjabとHaryanaの高等裁判所となっております。

それでは、なぜこのレターはPbなのか、 これは1956年にあったインドの州再編法が実施され、 1966年から両州の高等裁判所となったもので、 それより前はPunjabの高等裁判所であったため、 Pbのレターが入っているのは1966年以前、と考える事が出来ると思います。

また、もう一つ、自身でフレームのメンテナンスをしていて、 休憩で座った際の角度で作品を見て偶然気づいたのですが、 後方両脚の座面付近に傷と見間違い、見落としてしまいそうなほど薄く、 小さなPHCの焼印(写真B,C)を見つける事が出来ました。

これも、Punjab High Courtを意味し、 両脚にしっかり焼印がある事で、 どちらの脚も後に付け替えられてものでは無い、 当時のままと考える事が出来ます。

恐らく、PHCの焼印の情報公開は今回が世界初では無いかと思いますが、 今後、貴重なHC(High Court)レター作品を探る重要な資料となりそうです。

実は以前少しだけInstagramのストーリーにて紹介させて頂いた HCS(High Court Secretariat)作品に見られる焼印やステンシルなど、 特定の場所にあった作品にのみ存在したと思われるマーキングがいくつか存在し、 色々発見する事が出来ており、情報を蓄積しておりますので 機会があれば作品と一緒に改めてご紹介したいと思っております。

このように、Pierre Jeanneret作品には 作品を紐解く痕跡が残されていることがあり、それらが結びつき、 少しずつ真実味が浮かび上がってきます。

今作品は、作品に刻まれたマーキングが史実に裏付けされており、 これまで市場に登場したAdvocate and Press Chairと比べても 最高レベルの作品と感じております。

  • Creator
    Pierre Jeanneret , Le Corbusier
  • Related area
    India
  • Date
    c1955-56
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