Hanger Rack

Pierre Jeanneret

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1960年頃につくられた作品と思われるハンガーラックで インドのローズウッド、Sissooで作られてます。

いくつか分かってきた事がありまして、 再度ご紹介させて頂きます。

棚板と背を繋ぐ部分にはBoomerang Table等、 Pierre Jeanneret作品に見られる接合方法も用いられており、

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細部に渡るディテールからPierre Jeanneretが 関わったであろう作品ではあるのですが、 ドキュメント等には情報は残っておらず。

必要な家具が一通り揃い、暮らしを豊かにする為に作られた、 Record Rack等と同じく図面の無い、1960年代の作品と考えており、 現段階で私が現存を確認出来ているのはこれまでに4つのみ、 非常に希少な幻の作品です。

背貫にネジ穴が2つあるので、そこにネジを刺し、使うものと推測しておりましたが、 よくよく考えると、掛けたり、棚に何かを置いたりするのに使うにしては ネジ2本では強度的に不安であると思っておりました。

ネジ穴を見てみると非常に綺麗に残っており、いくら硬いSissooにしても ここまで綺麗に残っているのはおかしい、

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でも、棚板を見ると輪染みがあり、

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裏面には壁から移ったと思われる白ペンキの跡もあるので、

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デットストックの類でもない。

では、どのように使われていたのだろうと調べていたのですが、 背貫のネジ穴周辺を詳しく見ていると、背貫の正面と底面に 塗装が擦れて剥がれているのを見つける事が出来ました。

※下記写真赤枠の内側

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この事から、図のように白壁にフックがあり、 そこに掛け、そのフックから左右の動きを止める為にネジが打たれていた、 と推測されます。

なのでネジ穴は綺麗に残っていて、 径の小さい穴の上左右に薄くネジの螺旋跡が残っているだけ、 恐らく、抜き差しでネジの螺旋跡が残った程度に留まったのだと理解出来ました。

また、出所からMLA Hostelのバスルームで使われていた、 との情報を得ておりまして、輪染みの部分を軽く水を含ませた布で拭き取り、 その布をこすってみたところ泡立ちがありましたので、石鹸や洗剤であろうと思われ、 こちらも情報の辻褄が合ってきました。

今回のような発見につながる事があるので 弊社では可能な限り削って整えたりはせず、 当時の状態を残し、作品を残しております。

Pierre Jeanneret作品は都市計画から生まれ、 素人に近い職人が作っていたものもあり、 また、当時の材を使って新たに生産される、 判断難しい作品も出てきており、痕跡が残っている事が 作品を見極めるうえで非常に重要な手がかりです。

納品時にはこのまま、もしくはご要望に応じて仕上げて お渡しする事ももちろん可能ですので お気軽にご相談頂けましたら幸いです。

下記にARでご自宅等のお好きな場所に設置できる仕組みを準備いたしました。 iPhone等のスマートフォンでこちらのページにアクセスし、 ぜひお試しください。

  • Creator
    Pierre Jeanneret
  • Related area
    India
  • Date
    c1960
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