LAST UPDATE : 27 October 2021
Library Chair
Pierre JeanneretEulie Chowdhury
Pierre JeanneretとEulie Chowdhuryによって1959-60年にデザインされたと言われる椅子。
Library Chairという名の通り、 様々な学校の図書館で使われていた事が確認出来ております。
Pierre Jeanneret作品には脚の形状で大まかに分けて V,Bridge,Xの3種あり、Library Chairは横から見ると クロスして見えるのでXに分類されるかと思いますが、 他のXとは違い、背から伸びている側の脚が 前面に重なるように作られており、他の作品には無い独特な特徴が見られます。
これはEulie Chowdhuryが関わっている作品だからと思われます。
彼女はアジア初の女性建築家とも言われており、 1951年から63年、1968年から70年にル・コルビュジエ、Pierre Jeanneretと共に チャンディガールの都市計画のメンバーとして働いていた他、 教師や作家としても活躍しており、多彩な人物、 外交官の父親の関係で日本の神戸でも暮らしていたようです。
彼女が関わったとされる家具で資料にあるのは 今のところこの作品だけのようですが、今後も調査を続けたいと思ってます。
また、今回買い付けたこちらの作品は オークションハウスでも参考資料として使われる、 これらの作品をまとめた有名な書籍、
Galerie 54 がまとめた、
Le Corbusier, Pierre Jeanneret: L’Aventure Indienne / The Indian Story
に掲載されている作品と、同一レターのナンバー違いとなっております。
参考資料 : Le Corbusier, Pierre Jeanneret: L’Aventure Indienne / The Indian Story
同じく、Galerie Patrick Seguinの書籍、
Le Corbusier & Pierre Jeanneret: Chandigarh, India
にも同一レターのナンバー違いが掲載されてました。
参考資料 : Le Corbusier & Pierre Jeanneret: Chandigarh, India
写真からだと少しわかりにくいですが、 Patrick SeguinのものはH.Sc.C.(LB).8.のように見えますので、 もし、そうなのだとすると、こちらの作品は9なので次の番号となります。
今後出会うことが叶うか分からない、 コレクションピースに相応しい1脚です。
- CreatorPierre Jeanneret , Eulie Chowdhury
- Related areaIndia
- Datec1959-60
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