LAST UPDATE : 30 September 2022
Slatted Easy Chair
Pierre Jeanneret
Pierre Jeanneretの作品の中でも象徴的かつ、 最も人気のあるEasy Chairの背、座面まで木材が使われた非常に珍しいタイプ。
Le Corbusier, Pierre Jeanneret: L’Aventure Indienne / The Indian Story にも PJ-SI-29-Bとして図面が掲載されているのですが、
これまで、図面だけ存在していた幻の作品。
近年ごく少数のみ見つかっており、 これまで市場に出たもの、私が現地で確認出来たものを含め、 認識出来ているのは十数脚しかなく、 探すのが困難なレアなEasy Chairです。
塗料を分析したところ、耐水性の高い塗料が使われていた事や、 背もたれ、座面の継ぎ方、脚先を確認し、 恐らく、室外で使われるよう作られたものと思います。
元から少ないのに加え、そのほとんどが室外で使われていた事から メンテナンスを怠る事により腐食しやすい、と言うのも 残っている個体が少ない理由の一つと考えます。
これまで見つかっていたのはどれも、下記画像の左に見られるスモールタイプのイージーチェアでしたが、 今回、右のスタンダードサイズのSlatted Easy Chairを発見する事が出来ました。
使われている材も違うのですが、夏の暑い外に出して座ってみると、 陽に熱せられ、Sissoo(インドのローズウッド)の香りと思われる 甘く、リラクゼーション効果もありそうな独特な香りに包まれます。 もしかしたらこれも考えられての事なのかも知れません。
また、背と座が厚く、座は2枚合わせのより堅牢な作りとなっており、 構造から考えるに、こちらが恐らく最終形では、と感じました。 また、こちらの個体の木目は全体的に美しく、 特に左アームの内側が素晴らしいです。
発見時には見えなかったのですが、オイルを含ませ、 本来の木の色を取り戻したところ、 識別が難しいのですが、赤文字に打消し線のレターが入っている事が分かりました。
現在スモール、スタンダードサイズ共に ご納品前の作品含め、それぞれ2脚の計4脚が倉庫にございます。
※上の写真右側2脚はオイルを入れる前、メンテナンス前の状態で撮影したものです。
それぞれのタイプ、1脚ずつのみ販売可能です。
ぜひ、倉庫へ見、座り比べにいらして下さい。 他にも構造的な違いが色々確認できますので、 眺め比べながらぜひ議論させて頂きたいです。
今後入手が叶うか分からない非常に希少な作品です。
参考資料 : Le Corbusier, Pierre Jeanneret: L’Aventure Indienne / The Indian Story
- CreatorPierre Jeanneret
- Related areaIndia
- Datec1960
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